犬1匹と猫5匹

南の島からやってきた犬1匹と、個性豊かな元野良ニャン5匹と暮らす、平凡な飼い主のそんな日常

ハルのこと 8月1日~4日

ちわ。
皆さまにご報告が遅れましたが、
8月8日、闘病中だったハルが虹の橋に旅立ちました。
最期まで本当に強くて可愛くて立派な子でした。
まだまだ気持ちの整理はつきませんが、
ここにハルの頑張りを記録しておきたいと思います。

7月30日のハル。急な階段を上がって、まだ2階に来ることができました
P7302594.jpg

8月1日

病院の予約は明日でしたが、食事を全く取らず、
水も飲みたくても飲めないような感じだったので、
夕方病院に連れて行きました。

診察台に上がった時にあきらかに力がない様子のハル、
大嫌いな血液検査の時も、嫌がる力がほとんど残っていないようでした。
そして、採血が終わっていったんキャリーバックに戻そうとしたとき、
足腰に力が入らないのか、ハルがバックの中で倒れこむような姿勢になってしまいました。

その姿を見たとき、私の目から涙があふれました。
もうこんな状態なのに、まだつらい検査をハルに受けさせるのか?
ハルはもうこんな場所にいたくないに決まっている。

そして、思ったことをそのまま担当医に伝えました。
「このまま良くなる可能性がないのなら、もうつらい検査とか受けさせたくないです」と。
しかし担当医はそんな弱気になった私を見て、
「あきらめるのはいつでもできます。まだ原因もわかりません」
とはっきりした口調で言いました。
私は確かに自分があきらめてどうするんだと思い直し、
ハルを検査のために再び看護士さんの手に預けました。

そのあいだ待合室で待っている時間は数十分だったと思うのですが、
いろんなことが頭をよぎり、もう自分の精神が持たないと思いました。

そして、検査結果を聞くために診察室に呼ばれました。
ハルがやっと私のもとに戻ってきました。
しかし担当医から聞いた言葉はどれも最悪なものばかりでした。

これは10年前のハル、7歳の誕生日。お腹がぽんぽこりん
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「状態はよくありません」

「エコー検査の結果、腸閉塞を発症している可能性があります。
画像で見る限りもうほとんど腸の中に隙間がありません。
そのため固形物はもう食べられないと思います。
本来はバリウムを飲んで検査をして正確な判断をするのですが、
検査をする体力も、診断がついた時に手術をする体力もありません」

「腎臓の機能もBUNが測りきれないほど悪化しています」

「点滴だけなら3~4日に1回くらいしてあげることはできます」

もう座って聞いているのがやっとでしたが、思わず私の口から出た言葉は、
「もう長くないんですか?」でした。
今までは怖くてどうしても聞けなかった言葉です。

「あと数日だと思います」
担当医はつらそうに、でもはっきりと言いました。
目の前が真っ暗になりました。
せめてもう少し長い、数か月とかあいまいなものだと思っていたので。

言葉を失くす私に担当医は「もう後は自宅でゆっくり看てあげたほうがいいと思います」とつげました。
皮肉にもさっき否定されたはずの、もう何もしないという方法しか選択できないということです。
私はただただハルの頭をなでて、「頑張ったね」と言うことだけが精一杯でした。
こんな小さいやせてしまった体でつらい検査や治療を受け、
一度も鳴くことも怒ることもせずじっと耐えていたハル。
もうこれ以上、頑張れなんて言ってはいけないのかもしれません。

あいかわらずハルが怖いシー。不自然に視線をそらし中
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その後は、たまっていた腹水を100ccだけ抜き、逆に点滴を100cc入れました。
腹水は1リットルはたまっているはずなので、見た目もほとんど変わりませんでした。

帰宅してから腸閉塞について調べました。
ハルの場合は常に腹水で腸がただよっている感じのため、
腸ねん転を起こしたのではないかとの診断でした。
手術が不可能ならまず治らない病気です。
心臓、腎臓、腸閉塞、この中で最期が楽なのは心臓だと言われました。
これからはもう治療のことを考えるのではなく、
最期をやすらかに迎えることが目標になってしまいました。

帰宅後、部屋でみんなとくつろぐハル。こんな光景がいつまでも続くと思っていました
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部屋の中ではクッションマットの上でほとんどの時間を過ごすようになり、
時々お風呂場や台所によろけながらも移動します。
尿も寝床でしてしまうことが多いので、ペットシーツとバスタオルをひきました。
これからは残された時間をハルが少しでも快適に過ごせるようにしなければいけません。
そして少しでも長くハルと一緒にいたい。ただそれだけです。

旦那がいつもより早く帰ってきてくれました。
私の状態は最悪だったと思います。
この日から私は一階のハルの寝床の横で眠ることにしました。

8月2日

ハル17歳の誕生日前日。
明日の誕生日に備えてみんなで記念写真を撮りました。
恐らくこの時の私は、
最悪誕生日の記念写真が撮れないことも考えていたのだと思います。

お誕生日前日の撮影に、しんどいはずなのにつきあってくれるハル
P8022620.jpg

この日もハルは何も食べず、飲まずだったので、水分だけはシリンジで与えたものの、
飲むことすらつらいようで、一日で合計20ccあげるのが精一杯。
水入れの前に行ってはへたりこむ姿がこの頃からよく見られるようになりました。

だんだんと自慢だったぱっちりお目目が開かなくなってきました
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2階で他の猫に会うのは久しぶりだったので、1匹づつ挨拶をさせましたが、
あきらかにちょんだけはハルの状態を全て理解しているようでした。
子猫だったハルを自分の子供のように育てたちょん、どんなことを思ったんだろう?
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そして、なぜかハルの寝床の横で寄り添うように眠るシーの姿が見られるようになりました。
怖くて近づくことすらできなかったのに不思議でしかたありません。
もしかしてハルのこと応援してくれてる?
DSC05780.jpg

せめてゆっくり眠らせてあげたいのに、
腹水のせいで横になることができず、眠るときもずっとこの姿勢のままでした
DSC05782.jpg

8月3日

ハルが17歳の誕生日を迎えました。
いつもの誕生日なら大好きなマグロのお刺身でお祝いするのですが、
残念ながらこの日もハルは食べることができませんでした。

自慢だったぱっちりお目目も半分位閉じた状態になり、目やにや鼻水も出てくるように。
写真を撮るのも少しためらうようになってしまいました
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それでも私がずっと、
「17歳の誕生日をお祝いしようね」と毎日言い続けていたので、
ハルは私との約束を守ってくれたのだと思います。

この日は普段から利用している病院のひとつ、猫専門病院に相談に行きました。
何か少しでもハルにしてあげれることはないのか考えてのことでした。
しかしどうしてもハルのことを話し出すと涙が止まらなくなり、まともに話すことができません。

夜、ハルの隣で眠っていてもずっと不安や怖さが続きました。
何回も目を覚ましてはハルが呼吸していることを確認しました。

この日も飲まず食わずだったため、水を一日で合計30ccほどシリンジで飲ませました。
本当に嫌がるのでやっているほうも本当につらいです。

17歳になったハル。
腹水がたまっているから見た目にはあまりわからないけど、
背骨が浮き出てかなりやせていました
DSC05800.jpg

8月4日

この日は午前中だけ仕事に行き、午後からとお盆休みに入るまで有給休暇を取ることにした。
同じ仕事をしている人には迷惑をかけてしまうけど、
残された時間があと数日と知ってしまった以上、ハルといる時間を最優先に考えました。

有給休暇は本来理由など必要ないけれど、
なかなか私の職場のように理解してくれるところはまだまだ少ないと思うので、
私は恵まれていると思います。
これが人間の家族ならまた全然話は違うんだろうけど、それが現実です。

仕事に行く前にお風呂場でへたりこんでいたハルに、「絶対に待っててね」と言ったら、
「ニャー」と小さな声で鳴いた。
声を聞けたのは本当に久しぶりだったので、すごく驚いたし嬉しかったです。

しかし、どんどん弱っていくハルの姿を横で見ているのは本当につらいものでした。
昨日よりも目やにがひどくなる、昨日よりも足元がふらつく、
何回も逃げ出したくなりましたが、一番しんどいのはハル。
不安に押しつぶされそうになっては、
「旦那が帰ってくるまであと○時間」と自分に言い聞かせて耐えるようにしていました。

それでも何もしないでいると煮詰まってしまうので、
ハルが大量にタオルを使うこともあり、やたらとこの頃は洗濯ばかりしていました
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前回の通院から3日、ハルはあいかわらず食事も水も口にしていません。
かかりつけの病院に点滴に行く予定でしたが、
もう検査や治療は必要ないので、
ハルの体力を考えて昨日相談に行った、少し近くの病院に行くことにしました。
(かかりつけ医にもこの点は事前に了承済)

今までの経過や検査結果を改めて猫先生に話すと、夏を乗り越えれるかどうか難しいと言われ、
やはり目標はどれだけ楽に最期を迎えさせてあげられるかということになりました。
私も頭ではもう治らないだろうと理解しているはずなのだけど、
まだどこかで、もう一度ハルがご飯を食べれるようにならないだろうかと、
周囲とは違うことを考えていました。

なんせ食いしん坊だったハルに、もう一度思う存分好きなものを食べさせてあげたい。
強いハルなんだから、まだ奇跡だって起こるかもしれない。
余命宣告をされてからも何年も生きたりした話しもよく聞くし、
あのハルだよー。食いしん坊のハルだよー。まだ大丈夫だよーと自分に言い聞かせていました。

この日は脱水が進んでいたので、点滴を200cc入れた。
目が落ち込んできているのも脱水が進んでいるからとのこと。
腹水のこともあるので入れすぎるのは良くないけど、
最期に苦しまないためにも、最低限の点滴はしたほうがよいだろうとの判断でした。
そして通院は今のハルには相当負担がかかるので、この日指導を受け、
翌日からは旦那と私が自宅で点滴をすることになりました。

ハルの心配をする?おくら。おくらはハルに育てられました
DSC05807.jpg

そして全く食べないのも当然のことながら良くないので、
流動食を飲み込めるうちは、無理のない程度にあげたほうがいいとのこと。
そう言うと、すごい早業で猫先生はa/d缶を3ccシリンジに取り、2回ハルの口に放り込んだ。
さすがプロ、この時ばかりは自分たちのもたもたさ加減を思い知ることに

帰宅後は疲れたのか、ハルはさらに足元がふらふらに。
それでも風呂場と寝床の往復を繰り返すので、
その度に体を支えて補助をするようにした。ハルは迷惑だったかもしれないけれど。

この日は旦那に頼んで、久しぶりに2階のちゃんとした布団で寝た。
ハルのことはもちろん気になるけど、2階で生活しているちょんのことも気になっていたので。
でも結局、1時間おきに目が覚めてしまった。

一日一日が長くて短かった。

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  1. 2014/08/23(土) 20:54:13|
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コメント

いつもこのブログを楽しみに見ている通りすがりのものです。はじめまして。
私の実家にも愛猫の黒猫「チョン」がいます。主様のちょんと同じ、その名前が縁で、このブログにめぐり合いました。

このブログが大好きで(特に猫関連の記事)、いつも楽しませていただいていましたので今回の記事は、自分の猫が旅だったような気持ちで、悲しくて仕方ありません。本当に、ハルちゃんのご冥福をお祈りするばかりです。
しかし、ブログを読んでいるだけで、主様とご主人様がどれだけちょん、ハル、おくら、アギー、ナミ、シモジ君たちをペットとしてでなく家族として大切にしていたかが伝わります。それは、旅立ったハルにもちゃんと伝わっているのではないでしょうか。
我が家の「チョン」はいま3代目、元気いっぱいの3歳児ですが、その前の2代目の子は、残念ながら我が家を襲った火災がもとで、一酸化中毒で旅立ってしまいました。
私もハルのように、じっくり向き合って、見送ってあげたかったなと今でも思います。

いまは本当にお辛いと思いますが、どうか主様もお体ご自愛くださいね。
遠く千葉から、ハルちゃんのご冥福と皆様の健康を祈っております。
  1. URL |
  2. 2014/08/24(日) 02:59:38 |
  3. るらら #-
  4. [ 編集 ]

Re: るららさま

コメントありがとうございます!嬉しいです!

るららさんちにも「チョン」がいるんですね。
いそうでなかなかいない名前だと思うので、
同じ名前の子を見つけるととても親近感がわきます。
3代目チョンちゃんには、2代目チョンちゃんの分も長生きしてもらわないとですね。

ハルに温かいお言葉をありがとうございます。
亡くなってからもうすぐ3週間になりますが、
今でも私のそばにいるような気がして、つい名前を呼んでしまいます。

あと1回少し悲しい記事が続きますが、
その後はまた他の猫たちのことも書いていきますので、
よかったらまた遊びに来てくださいね。

こういうコメントをいただくと、
本当にブログをやっていてよかったーと思います。
ありがとうございました!
  1. URL |
  2. 2014/08/28(木) 19:14:49 |
  3. ponko #-
  4. [ 編集 ]

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(犬)シモジ 6歳
(猫)ちょん 21歳☆
   ハル  17歳☆
   おくら  17歳
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   ナミさん   8歳
   ちゅちゅ  2歳
  (人)旦那  1名
・・・と暮らしています。
全員オスなのは偶然です。

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